タッカーによる固定なしのヘルニア手術

右鼠径ヘルニアの患者さんに対し腹腔鏡下手術を行いました。

大きさは2cmくらい、内鼠径輪という、精管や血管がはしっている部位からのタイプのヘルニア(間接型ヘルニア)でした。

標準的にはメッシュを留置したあと、タッカーという器具を用いメッシュと腹壁を固定します。

しかし固定により不用意な出血をきたしたり、神経痛を起こす可能性もあります。

しかし固定なしでメッシュがずれ再発しては元も子もありません。

再発をきたしやすいのは、内鼠径輪より内側から脱出する直接型ヘルニア、おおきいタイプのヘルニアですので、この患者さんのように

間接型、標準的な大きさのタイプのヘルニアではタッカーによる固定なしを試みています。

右間接型鼠径ヘルニア。大きさは2cm程度。

腹膜を十分に剥離し大きいサイズのメッシュを用います。

メッシュもきれいに広がり、ヘルニア門を十分に覆っていたのでタッカーによる固定は行いませんでした。

 

術後約1週間して外来に来られましたが問題ありませんでした。

全ての症例に適応があるわけではありませんが、用いないで済みそうであれば

タッカーなしのヘルニア手術を試みていこうと思います。

(術中画像の掲載に関しては患者さんの承諾をもらっています)

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