脳梗塞患者さんの鼠径ヘルニア手術

右鼠径ヘルニアの患者さんに対し腹腔鏡下手術を行いました。

脳梗塞の既往があり、血の流れをよくするお薬を飲まれていました。

血の流れをよくする薬(抗凝固剤)を内服したまま手術を行うと術中に予期せぬ出血を起こすことがあります。

脳梗塞でかかりつけの先生にご相談し経口の抗凝固剤を中止しヘパリンという血の流れをよくする注射に変更し手術を行いました。

ヘパリンは術直前に切ることでその効果は速やかに切れるため、抗凝固剤を飲んだまま手術を行うよりは、術中の出血リスクは下がると思われます。

手術は術中不用意な出血もなく通常通り行うことが出来ました。術後に抗凝固剤を再開する必要があるため止血はいつも以上に神経を使いました。

手術時間は51分でした。術翌日退院されました。退院後、1週間して外来に来られましたが、鼠径部血腫もなく貧血の進行(普通は採血はしないのですが)もありませんでした。

鼠径ヘルニアは高齢の患者さんにしばしば見られます。高齢者のかたは合併症を抱えていることが多いです。

合併症をお持ちの患者さんに対しても、かかりつけの先生方と連携しながら安全な手術を行えるよう常に心がけます。

右直接型鼠径ヘルニア

腹膜前腔を剥離したところ

メッシュを留置し固定したところ

(術中画像の公開に関しては患者さんの許可を頂いております)

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