蔵志

先日読んだ吉村昭氏の日本医科伝に、日本で初めて解剖を行った山脇東洋先生の話があります。

今でこそ、人体の解剖図は医師でなくてもイメージは出来ると思います。

日本では長い間、人体解剖は忌むべきものとして行われていませんでした。

しかし医師として人体の構造を知りたいという欲求が湧いて来るのは自然のことと思われます。

人体解剖を行いたいという山脇東洋先生の情熱はその弟子に伝わり、弟子から幕府のお偉いさんに死刑囚の解剖を願い出て1754年に許可がおりました。

実際、解剖を行ったのは刑場の腑分師ですので東洋先生らは見学しメモをとった形となります。それが“蔵志”として出版されました。日本初の解剖書です。

我々が普段目にする解剖書から見ると、やや粗雑ですが当時の日本の医師たちを大いに刺激しのちの杉田玄白、前野良沢らのターヘルアナトミアの歴史的な翻訳に突き動かします。

現在の医学生には献体という形で捧げられたご遺体の解剖実習があります。本当に心から感謝せねばなりません。先人の情熱、努力があってのことと思います。

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