音楽は外科医に勇気を与える

先日、福岡シンフォニーホールでのコンサートに行ってきました。
フィリップ・ジョルダン指揮ウィーン交響楽団です。
ウィーン交響楽団は有名なウィーン・フィルとは別団体です。世界三大オケはウィーン・フィル、ベルリン・フィル、シカゴ交響楽団(もしくはアムステルダム管弦楽団)と言われており、超一流のウィーン・フィルより格は下がるのかもしれないですが、ヨーロッパの名門オーケストラに変わりはありません。
曲はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(独奏は、ベルリン・フィルのコンサートマスターの樫本大進さん)とマーラーの交響曲第1番“巨人”です。
私はコンサートでマーラーの交響曲を聴くのが大好きなのです。とりわけ第1番“巨人”は人気があり、マーラーの交響曲でも、この第1番か第5番が多く演奏されています。数ヶ月前にチケットを入手して以来、このコンサートを心待ちにしておりました。しかし外科医マーフィーの法則である“楽しみにしていたイベントを前にすると、必ず状態の悪い患者さんがいる”に、完全にはまってしまったのです。行くのをやめようかと思いましたが、集中治療を必要とするほどは重症でなかったので、後ろ髪をひかれつつコンサトート会場に足を運びました。
最初のメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、ティンパニの静かな出だしの後、有名なメロディーを樫本大進さんが奏でます。樫本大進さんは、前述のように日本人で2番目のベルリン・フィルのコンサートマスターです。最初のコンサートマスターは福岡県出身の安永徹さんです。その安永徹さんが音響等にアドバイスし設立に関わった福岡シンフォニーホールで、樫本大進さんのソロを聴くとは何か不思議な縁を感じるなと思いつつも、やはり患者さんが気になって心ここにあらずという感じでした。
少しの休憩を挟んでメインのマーラーの交響曲第一番“巨人”です。この曲は非常に静かに始まります。しかし第一楽章の途中から段々と盛り上がって楽章の終盤に差し掛かりシンバルが派手に鳴った時(動画の15分23秒あたり)、完全に曲に引き込まれました。2楽章、3楽章と進み、シンバルの強烈な響きで始まる第4楽章。強烈な推進力を持って曲は進んでいきます。そしてクライマックス直前にホルン奏者が突然全員立ち上がって演奏します(55分15秒くらい)。何度見ても鳥肌が立つシーンです。これはCDで聴くだけは分かりません。

やはり音楽はいいですね。明日からの診療に勇気、希望を与えてくれるコンサートでした。

胃癌手術をしてから見事にカムバックしたクラウディオ・アバド先生の指揮、ルツェルン祝祭管弦楽団の名演奏がyoutubeにありましたので貼付しておきます。
アバド先生は残念ながら2014年お亡くなりになりました。2011年ウィーンの学友協会ホールでアバド先生指揮の演奏会を聴けたのが本当によい思い出です。

 

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